Wednesday 14 May 2014

とんでもシェアハウスのジレンマ

Oxfordに戻ってきてすぐ入居した家は、
ロンドン行バスが発着ルート内のHeadington、
しかも街の真ん中から徒歩1分という超住みやすいロケーション。

Ensuiteという、部屋にトイレとシャワーが付いてて
まあきれい目なキッチン、庭もあるし、
これで光熱費込み月£770(13万円)の家賃、
テナントは他に3部屋3人も住んでる。
日本の郊外なら2人だけで借りられるのに、
まーでもしょうがないか・・・という感じでした。

が、これに加えて、本来リビングルームであるべき場所に
テナントではないおっさんが寝泊まりしていると発覚したのが3月、ミソが契約書にサインをした後だった。

話が違う、と言ったら、
嫌なら1ヶ月で契約解除していいですよ、と大家。
それまでのまるひと月仕事をしながら
必死に家(部屋)探しをして疲れきったミソが
それだけは勘弁して、と懇願するので
まあ、実際住んでみて我慢できるかどうか試してみるつもりで
そのまま入居した4月17日。

おっさんの「部屋」は、オープンプランのキッチンにつながる
どうみてもリビングだっただろう、と思わる6畳ほどのスペース。
大家はこれを"spare bedroom"と言い張ったが、
古株テナントSによると以前はやっぱりリビングルームだったらしい。
大家の都合で勝手に人を泊める場所にされたっぽい。
6畳と狭いし物が多いので、おっさんは
キッチンのテーブルを自分のパソコンデスクとして使っているわ、
自分の物を置きっぱなしにするわ、と我が物顔である。
テナントが5人もいるのに、これでは
食事をするスペースがないではないか。

















テナントではない=家賃を払ってないこのおっさん、
大家は家の管理をさせているというが、
どうもただならぬ関係っぽい。
S曰く、年末までおっさん(50代)と大家(40代男)は
この家の部屋の一つに一緒に住んでいたカップルだったとか。
別れて大家が出ていったのはいいが、
50代で定職もないおっさんの行き場がなくて
管理人という名の居候になって数ヶ月になるという。

というだけでも面倒くさいのだが、
私が入居して3日目の朝、ミソが仕事なので
朝ごはんとおべんと作っちゃろー♪と新妻らしく
7時からキッチンで作業しておりました。
ミソを送り出して片付けをしていた8時半ごろ
おっさんが顔を出して
「寝てるんだから静かにしてくれよ!」
とのたまって引っ込んだ。

起こしてしまったのは申し訳ないが、
そもそもあんたがキッチン連結スペースで寝てるからだろ、
私物おきっぱにしたり、常にうだうだしたり。
ちょっとは家賃払ってるテナントに遠慮したらどう?
大家も、3部屋×700~800ポンドの収入が欲しいのはわかるが、
本来ならおっさんをどこか別の部屋に住まわせ、
キッチンは空けておくべきではないか?
てのが(言わないけど)当然の言い分である。

そしたら、なんと同じ日の夜に大家からメールで
-朝早くからキッチンを使うのでおっさんが眠れません
-よく料理をしてるようですが、
家の平和を乱すんではないかと心配しています。
などと私を非難する内容が。

何、この迅速さ

おっさんが大家にタレ込んで、
大家はこちらの意見も聞かずに
おっさんの肩を持っていることが明らか。
元彼だかなんだか知らないけど、
こっちは家賃払ってるテナントですが何か?
朝から台所に立つのと、自分の食事を作ることの何が悪いのか?!

Sにこのメールの件で相談したところ、
彼女もおっさんと大家の対応には不満を感じているとのこと。
大家が住んでた頃は、大家が常に料理をしていたことも。
この日おっさんは私に夜遅くは料理しないでと言ってきたのだが
おっさんに「遅く」の定義を聞くと夜10時以降
しかしSによれば私の入居前夜におっさんは
夜中の1時にオーブンを使ってケーキを焼いていたらしい。
つまり、おっさん夜間はキッチンを自分の部屋として使いたいわけね。

おっさんの無神経な我侭っぷりと図々しさ、
大家の客を客と思わぬ身勝手さ、に
入居3日目にして引越しを決意したとさ・・・

1週間後、大家に次回の家賃支払日を以って退去すると連絡をいたしました。
仕事しつつ、このおっさんに耐えつつ、
3週間以内に家探しして引っ越さなければならない。

もう既におっさんとの間には深い溝があり、
一緒の空間にいる(当方料理中、おっさんぶらぶら)のも
なんか気まずいし、朝は朝でおっさんが寝ているので
起こさないように台所を使わなければいけない。
ちなみにおっさんゲイだしミソにはフレンドリー。
私には挨拶以外話しかけない。

シェアメイトの女の子3人は皆良い人だったのだけど、
食事は自分の部屋で、独身で仕事してるので
あまり料理もしないという生活。
やっぱり、おっさんのせいで少々台所が使いにくいというか、
気を遣うのが面倒なので余計自分の部屋にこもっているという。

庭には野菜も生えてるし、場所もいいし、
おっさんさえ居候してなければ
なかなかいい環境なのである。
しかしおっさんを排除することはできないだから自分が出て行くしかないのだった。

続く。

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